診療体制

消化器内科

  • 概  要
  • 主な対象疾患と診療内容
  • 医師紹介
  • 臨床指標
  • 外来担当表

診療概要

3S(安全・迅速・確実)医療を24時間365日提供します。

当院の消化器内科は、東海地区でも有数の豊富な内視鏡検査・治療実績があり、昼夜問わず、迅速な対応を心がけています。
検査数のみならず、拡大内視鏡を使用した正確な診断、早期がんにおける内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、超音波内視鏡を使用した胆管ドレナージ、術後腸管の胆膵疾患に対するダブルバルーン内視鏡治療など高度かつ最新の内視鏡診断・治療に積極的に取り組んでいます。名古屋大学消化器内科医局との密な連携により、各専門領域(肝、胆・膵、消化管)のスペシャリストが診断・治療に携わっており、小腸・大腸カプセル内視鏡についても積極的に取り組んでいます。 内視鏡センターでは最新の機器を整え、患者さまの希望に応じて鎮静・鎮痛剤を使用し、患者に優しい医療を実践しています。内視鏡検査は、土曜日を含め、ほぼ待ち時間なく迅速な予約が可能となっています。

また、多くの学会発表活動を行っており、臨床のみならず教育、学術活動にも積極的に取り組んでいます。日本消化器病学会、日本内視鏡学会、日本胆道学会、日本超音波学会の認定施設、また日本肝臓学会の関連施設となっています。

地域の先生方へ

このような方をご紹介ください

消化器疾患についてはすべての領域で対応可能です。
緊急処置が必要になる症例や診断・治療困難症例など、あらゆる症例に対応します。

例えば…

  • 楽に内視鏡検査を受けたい場合
    →積極的に鎮静・鎮痛剤を使用し、患者さんに優しい医療を実践しています。
  • 早く内視鏡検査を受けたい場合・土曜日に内視鏡検査を受けたい場合
    →当科では、土曜日を含め、ほぼ待ち時間なく迅速な予約が可能となっています。また、内視鏡検査予約については、インターネット予約などにより簡便な紹介が可能です。
  • 早期がんにおける内視鏡的治療
    →食道・胃・十二指腸・大腸について適応症例は積極的に内視鏡的切除を行っています。大腸ESDについても十分な経験があります。
  • ウイルス性肝炎における治療
    →最新のウイルス性肝炎治療に対応しています。また、肝がん早期発見のため、MRIや超音波検査などの検査依頼にも対応しています。
  • 診断・治療に難渋する膵胆道疾患
    →膵がんの早期発見に努めています。組織学的なエビデンスを得るため、超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)を行い正確な診断に努めています。
  • 小腸疾患が疑われる場合
    →小腸カプセル内視鏡の経験は豊富で、ダブルバルーン内視鏡検査も対応可能です。

 

患者さまのご紹介方法

主な対象疾患

上部消化管疾患

逆流性食道炎、胃十二指腸潰瘍、食道がん、胃がん、食道アカラシア、食道狭窄、食道胃静脈瘤など。消化管出血に対する緊急内視鏡は24時間365日対応しています。

肝臓疾患

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がん、原発性胆汁性肝硬変症、肝性脳症など。
肝炎疾患に対する最新の治療に対応しています。
肝がんの治療については、ラジオ波焼灼術、TACE(肝動脈化学塞栓術)を積極的に行っています。

膵胆道疾患

胆石症、胆道拡張症、胆道狭窄、胆道がん、膵がん、急性膵炎、慢性膵炎などに対応しています。

超音波内視鏡による高精度の診断を施行しています。
胆管炎については、夜間においても積極的に緊急内視鏡対応が可能で、超音波内視鏡胆管ドレナージといった高度な治療も行います。

下部消化管疾患

潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸炎、大腸ポリープ、大腸がん、下部消化管出血などに対応しています。

診断においては小腸・大腸カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡、治療においては生物学的製剤などの豊富な経験があります。

大腸ポリープ切除は日帰り手術に対応しています。

特徴的な検査・治療

上部消化管内視鏡検査

ハイビジョン内視鏡で、高画質画像で正確な診断に取り組んでいます。

希望に応じて、鎮静剤使用下の苦痛のない検査、鼻からの内視鏡(経鼻内視鏡検査)にも対応しています。

下部消化管内視鏡検査

拡大内視鏡を使用した正確な診断に取り組んでいます。

ポリープは可能な限り、日帰り手術で対応しています。

超音波内視鏡検査

食道がん、胃がんなどの深達度診断、粘膜下腫瘍の質的診断、膵胆道疾患の診断において積極的に行っています。

リンパ節の良性・悪性診断、粘膜下腫瘍の診断、診断が困難な膵疾患に対する超音波内視鏡下吸引細胞診(EUS-FNA)については豊富な経験があり、正確な組織診断に取り組んでいます。

また最近では、超音波内視鏡を使用した胆管ドレナージなど先進的な治療を行っています。

内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)

膵胆道病変の診断のため十二指腸乳頭部より細いカテーテルを、膵管あるいは胆管に挿入して造影します。悪性胆道狭窄に対するテスト留置など胆道ドレナージ治療も行っています。

造影超音波検査

肝腫瘍に対して超音波造影剤を投与することにより、正確な画像診断に取り組んでいます。

消化管悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

食道、胃、十二指腸、大腸すべての臓器に対して、正確な深達度診断のもと積極的に取り組んでいます。

ダブルバルーン内視鏡

ダブルバルーン内視鏡を利用し、診断困難であった小腸疾患の正確な診断・治療に取り組んでいます。

また術後腸管に対する膵胆道疾患においても、ダブルバルーン内視鏡の利用により、可能な限り内視鏡的治療で対応しています。

ラジオ波焼灼療法(RFA)

肝がんに対しては、超音波映像下で腫瘍を針で穿刺し、ラジオ波で焼灼治療します。

IBDセンター

IBDとは

炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowe Disease)は、腸に炎症を引き起こす原因不明の疾患の総称で、「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」という二つの疾患があります。
主な症状としては、下痢、胃痛、発熱、倦怠感、腹部膨満、食欲不振、意図しない体重減少、貧血などがあります。

わたしたちの取り組み

IBD(炎症性腸疾患)の患者さんは近年著明に増加しています。若年者に発症すること、根治的な治療法がないことから、患者さんが安心してさまざまなライフイベントを迎えられるようサポートする必要があります。
治療法の研究は目覚ましく、2022年には新たに4種類の抗体製剤、低分子化合物が使用可能となりました。それに伴い治療は複雑化し、個々の患者さんの病態に応じた適切な治療を提供することは容易ではありません。

IBDセンターは、患者さんが今そして将来も安心して過ごすことができるように、最適なケアとサポートを提供することを目的に設立されました。医師、診療看護師(Nurse practicioner)、薬剤師、栄養士、医療事務と連携し、多職種によるチームでIBD患者さんをサポートします。

当センターは、

  1. IBD 専門外来、
  2. 開業医・大学病院との連携、
  3. 質向上への取り組み

の3本の柱を中心に、地域のIBD診療の拠点と連携し、IBD患者さんのもつ多様性(病態、ニーズ、治療選択)にあった診療を提供しています。

管理医師

西川貴広 消化器内科主任部長/内視鏡センター長

Dr. Takahiro NISHIKAWA
所属学会
日本消化器病学会、日本消化管学会、日本消化器内視鏡学会、日本カプセル内視鏡学会、日本肝臓学会、日本内科学会
資格
日本消化器病学会認定専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本カプセル内視鏡学会代議員・認定医、日本肝臓学会認定肝臓専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会認定総合内科専門医、厚生労働省緩和ケア研修修了医
公職
IBD(炎症性腸疾患)センター長、カプセル内視鏡読影支援センター長
専門領域
消化器領域全般、下部消化器領域の診断・治療

野々垣浩二 宏潤会常務理事/大同病院院長

Dr. Koji NONOGAKI
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本超音波医学会、日本胆道学会、日本膵臓学会、日本肝臓学会、国際膵臓学会、日本カプセル内視鏡学会、日本消化管学会
資格
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会認定消化器病専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医・指導医、日本超音波医学会認定専門医・指導医(消化器)、日本胆道学会認定指導医、日本膵臓学会認定指導医、日本肝臓学会認定肝臓指導医・肝臓専門医、厚生労働省緩和ケア研修修了医、日本病院会医療安全管理者
公職
名古屋大学医学部臨床教授、日本消化器病学会東海支部会評議員、日本消化器内視鏡学会東海支部会評議員、日本超音波医学会中部地方会運営委員、日本カプセル内視鏡学会代議員、日本超音波医学会代議員
専門領域
消化器疾患全般、膵胆道領域の診断・治療

名倉明日香 部長

Dr. Asuka NAGURA
所属学会
日本消化器病学会、日本消化管学会、日本消化器内視鏡学会、日本カプセル内視鏡学会、日本内科学会、日本環境感染学会
資格
日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本内科学会認定内科医、ICD制度協議会認定ICD、厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器全般

スタッフ医師

八鹿潤
医長
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本膵臓学会、日本胆道学会、日本超音波医学会
資格
日本内科学会認定内科医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本胆道学会認定指導医、厚生労働省緩和ケア研修修了医、臨床研修指導医
専門領域
消化器内科
早川真也
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
資格
日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本内科学会認定内科医、厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器全般
黒部拓也
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
資格
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
専門領域
消化器内科
二村侑歩
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
資格
日本内科学会認定総合内科専門医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医
専門領域
消化器内科
胡磊明
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会
資格
厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器全般
柴田萌
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
専門領域
消化器内科
堀 諒
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会
専門領域
消化器内科
川嶋裕人
専攻医
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会、日本内科学会
専門領域
消化器内科
早瀬太貴
専攻医
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
資格
厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器内科
川嶋啓揮
非常勤
資格
(名古屋大学医学系研究科消化器内科学教授)
石津洋二
非常勤
資格
(名古屋大学医学系研究科消化器内科 病院講師)
石川卓哉
非常勤
資格
(名古屋大学医学系研究科消化器内科学講師)
澤田つな騎
非常勤
資格
(名古屋大学医学系研究科消化器内科学病院助教)
下郷友弥
非常勤
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本内科学会、日本大腸肛門病学会、日本カプセル内視鏡学会
資格
日本消化器病学会認定専門医、日本消化器内視鏡学会認定専門医、日本肝臓学会認定専門医、日本大腸肛門病学会認定専門医、日本内科学会認定内科医、厚生労働省緩和ケア研修修了医
榊原聡介
非常勤
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
資格
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本医師会認定産業医、厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器全般
栁澤直宏
非常勤
所属学会
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
資格
日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本内科学会認定内科医、厚生労働省緩和ケア研修修了医
専門領域
消化器全般
宜保憲明
非常勤
専門領域
消化器全般

臨床指標

1日当たり平均患者数

2021年 2022年 2023年
外来 119 114 110
入院 30 33 40

年間症例数

2021年 2022年 2023年
胃の悪性腫瘍 65 58 66
胆管(肝内外)結石、胆管炎 159 189 205
肝・肝内胆管の悪性腫瘍 57 57 39
腸閉塞 94 111 110
胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄 50 47 44
食道、胃、十二指腸、他腸の炎症 46 53 68
肝硬変 68 56 57
ウイルス性腸炎 28 36 33
小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 42 51 52
虚血性腸炎 55 34 29

内視鏡検査数とその内訳(法人内施設合計)

2021年度 2022年度 2023年度
内視鏡検査件数 合計 14,414 14,460 14,888
 上部消化管 検査 8,994 9,086 9,734
 下部消化管 検査 4,488 4,345 4,407
 上部消化管 治療 204 196 218
 下部消化管 治療 38 50 61
 内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)検査 240 270 321
 超音波内視鏡(EUS)検査 310 328 302
 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 106 115 123
 胃瘻(PEG)造設 18 21 35
 小腸ダブルバルーン内視鏡 33 49 38
カプセル内視鏡検査 71 63 88
夜間緊急内視鏡検査 186 212 240

※大同病院、中央クリニック、大同みどりクリニック、なわファミリークリニックでの施行数も含む。

外来担当表

午前 堀 諒
八鹿 潤
名倉明日香
早川真也
黒部拓也
川嶋裕人
野々垣浩二
二村侑歩
西川貴広
胡 磊明
土曜外来1
土曜外来2
午後 [IBDセンター]

予約電話番号: 052-611-6265

※変更する場合がありますので、事前に電話にてご確認ください。

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