麻酔科・ペインクリニック

日本麻酔科学会からの麻酔指導病院認定を受けており、麻酔科医常勤7名で手術患者さまの安全をお守りしています。全身麻酔をはじめ、硬膜外麻酔、脊椎麻酔など手術々式や患者さまの状態を考慮した方法で、さらに術後の痛みを少しでも軽減できるような”安全で優しい麻酔“をモットーとしています。

また当科では休日を除く月曜日～土曜日の午前中に、痛みの治療を目的とした「ペインクリニック外来」も麻酔科常勤医が交代で担当しています。どうぞお気軽にご相談ください。

あらゆる痛みについて相談ください。

• 頭痛、頚・肩の痛み、腰痛でお困りの患者さま
• 帯状疱疹による痛みや帯状疱疹後神経痛でお困りの患者さま
• 顔面痙攣や眼瞼痙攣でお困りの患者さま　など

患者さまの全身状態と術式を考慮した上で麻酔方法を決定し、術後痛の軽減に努めています。

手術前には必ず術前検査をもとに麻酔科医の診察と評価が行われており、個別診察室により患者さまのプライバシーも大切にしています。麻酔を受けられる患者さまはもちろん、家族の方にも十分に理解していただいた上での麻酔を実施しており、リスクの高い場合でも相応の説明をさせていただき、“原則的に断らない麻酔”を心掛けています。

手術室での麻酔管理においては、心電図、血圧計などの全身管理モニターによる監視のほか、加温器使用による体温管理、BISモニター装着による適正麻酔深度維持、さらに肺塞栓症予防にも力を入れて安全性を高めています。
術後の回診では、術後疼痛管理を行うだけにとどまらず、自らが行った麻酔につき冷静に評価・検討し、さらなる麻酔技術の向上を図っています。
当院は臨床研修指導病院であるため初期研修医も麻酔に関わりますが、必ず麻酔科認定医以上の指導のもとで責任を持ち対応していますので、安全性には全く問題ありません。

休日を除く月曜日から金曜日まで、各科の手術に対応するほか、待機医師が必ず1名おり、時間外や土日の緊急手術にも対応しています。

ペインクリニックでは頭痛、顔面・首・肩・腰・足の痛みなどの治療を行っています。治療には神経ブロック療法のほか、鎮痛薬などお薬を使う方法やレーザーなどを用いる光線療法も併せて行っています。また、顔面神経麻痺、突発性難聴など痛みを伴わない疾患も当外来の対象となります。

神経ブロック療法を中心に注射や内服薬などの薬物療法、キセノンや半導体レーザーなどを用いた光線療法も使用して患者さまのQOL向上のお手伝いをさせていただいています。いずれの神経ブロックに対しても、より安全に行なうため、あらかじめ必要な血液検査を行います。

一次性頭痛（緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛）、顔面痙攣、眼瞼痙攣、末梢性顔面神経麻痺、突発性難聴、頚肩腕症候群、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰痛症、非特異的腰痛、大腿神経痛、坐骨神経痛、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛　など。

当外来において最も施行回数の多い神経ブロックです。頭部、頚部、顔面、上肢の痛みのほか顔面神経麻痺、突発性難聴など対して行っています。
当外来では一カ月におよそ70件行っています。

おもに胸部より下の痛みに対して行っている神経ブロックです。帯状疱疹による痛みや腰痛などに対して行っています。また胸部、腹部、下肢の手術の際にも背中にチューブを留置する方法で術後の痛みを軽減しています。
当外来では一カ月におよそ40件行っています。