予防接種センター

RSウイルス

  • 成人期

RSウイルスワクチン

接種回数・接種量

接種対象 接種回数 接種量
高齢者用 60歳以上 1回 0.5ミリリットル筋肉内接種
妊婦用 妊娠24~36週の間
(妊娠28~36週での接種推奨)
1回 0.5ミリリットル筋肉内接種

RSウイルス感染症について

  • RSウイルス感染症は一般的には4~5日の潜伏期間の後、鼻水、咳などの症状が数日続き、多くは軽症で回復します。
  • 乳幼児がかかる病気として知られていますが、生涯にわたって何度も感染、発症を繰り返す病気です。
  • 高齢者がかかった場合、肺炎などが重症化したり、入院期間が長引いたりする傾向があります。高齢者のほか、基礎疾患のある方(喘息、COPD、心疾患など)、免疫機能が低下している方も重症化リスクが高いと言われています。

RSウイルスワクチンについて

  • 60歳以上の方に接種できるRSウイルスワクチンが2023年9月に発売され、当院でも2024年4月から接種できるようになりました。1回の接種で2~3年効果が持続すると言われています。
  • 妊娠24~36週の妊婦の方に接種できるRSウイルスワクチンが、2024年5月に発売され、当院でも2024年6月から接種できるようになりました。
  • 胎盤を通じて赤ちゃんに移行した抗体により、生後6カ月ごろまでの重症化しやすい時期を守ることができます。流行中はもちろん、流行が落ち着いている時期も次の流行に備えていただけたらと思います。

妊婦さんのワクチン接種をお勧めしています

妊婦さんがワクチン接種をすることで、妊婦さんの体内でRSウイルスに対する抗体が産生されます。作られた抗体は胎盤を通して赤ちゃんへ移行し、出生後の赤ちゃんをRSウイルス感染から守ることができます。

RSウイルスは69%の乳児が1歳までに感染し、発熱、咳鼻水などの症状がみられますが、そのうち1/3が肺炎、細気管支炎などの下気道疾患を起こすと報告されています。重症化すると入院が必要になることもあり、2~5カ月齢で入院のピークがみられます。また生後1カ月未満では症状が非典型的で診断が困難な場合があり、突然死につながる無呼吸発作が起こることもあります。

兄弟から移ることが多く、特に第2子以降の方にお勧めします。

副反応 他

主な副反応は、注射部位の痛み、腫れ、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労が報告されています。

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