予防接種センター
妊娠中、これから妊娠したい方・ご家族へ
- 成人期
お腹の中にいる赤ちゃん、生まれて間もなくの赤ちゃんを守るためのワクチンがあります
赤ちゃんは生後2カ月から予防接種が始まり、自身の免疫を作ることで病気と闘う力を獲得していきます。加えてお母さまにワクチンを接種することで、お腹の中にいるとき、生まれて間もなくの時期を守ることができます。
生まれてくる赤ちゃんを守るため、お母さま、ご家族の方のできることをご検討ください。
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妊娠中にできること
妊娠中のお母さまにワクチンを接種することで、お母さまの抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、出生後の赤ちゃんを守ることができます。
ワクチン名 | 接種週数 | 接種回数 | 料金 |
RSウイルス(アブリスボ) | 妊娠24~36週 (28~36週推奨) |
1回 | 30,800円 |
インフルエンザ | 妊娠全期間 | 1回 | 4,400円 |
DPT(ジフテリア、破傷風、百日咳)3種混合 | 妊娠27~36週 | 1回 | 4,400円 |
新型コロナウィルス | 妊娠全期間 | 1回 | 16,500円 |
RSウイルス:妊娠24~36週(28週~36週推奨)の妊婦
RSウイルスは69%の乳児が1歳までに感染し、発熱、咳鼻水などの症状がみられますが、そのうち1/3が肺炎、細気管支炎などの下気道疾患を起こすと報告されています。重症化すると入院が必要になることもあり、2~5カ月齢で入院のピークがみられます。また生後1カ月未満では症状が非典型的で診断が困難な場合があり、突然死につながる無呼吸発作が起こることもあります。
妊娠24~36週(28週~36週推奨)で接種することができます。
お母さまから移行した抗体で重症化しやすい生後6カ月ぐらいまで守ることができます。
兄弟から移ることが多く、特に第子以降の方にお勧めします。
百日咳のワクチンと一緒に接種すると百日咳ワクチンの効果が低くなる可能性があるため、別の日に接種することをお勧めします。
インフルエンザ:流行期、妊娠全期間の妊婦・家族
乳児期早期に罹ると重症化しやすいことがわかっています。また妊婦も重症化しやすいと言われています。
妊娠全期間接種可能です。
百日咳:流行期、妊娠全期間の妊婦・家族
大人は子どもの頃に何回かワクチン接種を受けています。大人が罹っても長引く咳程度で重症化することは少ないですが、ワクチン接種を受けていない乳幼児が罹ると重症化することがあります。肺炎や脳症を合併し命にかかわることもあります。
RSウイルスワクチンと一緒に接種すると百日咳ワクチンの効果が低くなる可能性があるため、別の日に接種することをお勧めします。
赤ちゃんのお世話に関わるご家族の方の接種もお勧めします。
新型コロナウイルス:流行期、妊娠全期間の妊婦・家族
妊娠後期に妊婦がかかると早産しやすかったり、基礎疾患をお持ちの妊婦様は重症化しやすかったりします。人混みを避ける、こまめに手を洗うなどの感染予防に心掛けてください。
妊娠全期間を通じてワクチンを接種することもできます。妊娠後期の接種は胎盤を通じて抗体が赤ちゃんにも移行するので、生まれたばかりの赤ちゃんを守ることもできます。
妊娠前・出産後、ご家族の方ができること
麻しん・風しん・おたふく・水ぼうそうの予防
妊娠中に罹ると赤ちゃんに障害が残ったり、命にかかわったりすることがあります。
妊娠中には受けることができないワクチンですので、できれば妊娠前に抗体検査を受け、抗体が低い方はワクチン接種をお勧めします。
ご家族の方も同様に検査を受け、抗体が低い場合はワクチン接種をお勧めします。
ワクチンの種類 | 接種対象者 | 接種回数 | 料金 |
MR(麻しん・風しん混合) | 妊娠前・出産後、家族 | 1回 | 9,350円 |
風しん | 妊娠前・出産後、家族 | 1回 | 6,050円 |
おたふくかぜ | 妊娠前・出産後、家族 | 1回 | 6,050円 |
水ぼうそう | 妊娠前・出産後、家族 | 1回 | 8,800円 |
風しん
妊娠初期に風しんに罹ると、生まれてくる赤ちゃんに心臓の先天異常、白内障、聴覚障害、知能障害などが生じる先天性風疹症候群になってしまうことがあります。これを防ぐため、妊娠を希望する女性は風疹抗体がHI法で32倍未満の時には、風しんワクチンを接種してください。
妊娠初期の検査で風疹抗体価が低かった妊婦さまのご家族の方は風疹検査・接種をお願いします。お母さま自身も出産後体調が戻ったところで次の妊娠に備えワクチン接種をお勧めします。
市町村により風しんワクチン接種の助成がある所があります。お住いの市町村の情報をご確認ください。
麻しん・おたふくかぜ・水ぼうそう
麻しん、おたふくかぜ、水ぼうそうなども妊娠中に罹ると流産や早産の原因となったり、新生児に感染したりする危険があります。ワクチン接種で防げる病気ですので妊娠前の対策をお願いします。