がんとともに生きる

大腸がん

大腸がんとは?

大腸は、小腸で食物が消化吸収された残りの腸内容物を貯めて水分を吸収し、便として排出する器官であり、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、最後は肛門へとつながる長さ約2mの器官です。
大腸がんはS状結腸と直腸にできやすいと言われており、便秘、血便、腹痛などの症状が特徴的ですが無症状のこともあります。

がんの部位別罹患率では男性の第3位、女性の第2位であり全体でも第2位となっています(2013年)。がんによる部位別の死亡数では男性の第3位、女性の第1位、全体でも第2位となっており増加の一途をたどっています(2015年)。
大腸がんのリスクとして、飲酒や肥満などの生活習慣、赤肉や加工肉の摂取増加が指摘されています。

大腸がんの診断

検診などで血液検査や便潜血反応検査を行い、大腸がんが疑われた場合、大腸内視鏡検査、注腸造影検査、超音波検査、CT検査などの精査を行い、がんの進行度(ステージ/病期)を判定し、進行度に応じた治療方法を決定します。

大腸がんの治療

がんが粘膜と粘膜下層にとどまる早期がんに対してはまず、内視鏡的治療が考慮されます。内視鏡的治療には、内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)があり、それらの方法を腫瘍の形や大きさに応じて使い分けています。
内視鏡的治療が困難な症例やがんが粘膜下層より深く浸潤している進行がんに対しては、外科的な手術治療を行います。手術が困難と判断された場合には抗がん剤治療などを行います。

当院の特色・診療体制

外科、消化器内科の連携はもちろん、検査科、放射線科とも密接な連携をとり、迅速かつ正確な診断と治療を行っており、困難な症例に対しても積極的に治療を行っています。
また、近年では手術の傷が小さくて済む、腹腔鏡手術も積極的に行っています。切除不能症例・術後再発症例に対する抗がん剤治療や緩和医療も数多く行っています。

ページトップに戻る