がんとともに生きる

胃がん

胃がんとは?

胃は食道と十二指腸の間に位置する袋状の臓器で、食べたものを一時蓄えたり消化したりする働きをしています。
胃がんは、胃の壁の内側にある粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞に変化し、無秩序に増殖を繰り返すことで生じます。代表的な症状として、胃痛・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などがありますが、早い段階で自覚症状が出ることは少なく、かなり進行しても無症状のこともあります。

がんの部位別罹患率では、男性の第1位、女性の第3位、全体では第1位であり、40歳代後半以降に高くなっています(2013年)。部位別のがんによる死亡数では、男性第2位、女性第3位、全体では第3位となっていますが、以前に比べると減少傾向です(2015年)。

胃がんの発生についてはいくつかのリスク要因が指摘されており、喫煙や食生活などの生活習慣や、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染などが胃がん発生のリスクを高めると言われています。日本人のヘリコバクター・ピロリ菌の感染率は、中高年で高く、若年層では近年低下傾向で、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した人のすべてが胃がんになるわけではありませんが、除菌療法が胃がんのリスクを減らすことが指摘されています。

胃がんの診断

検診の血液検査などでヘリコバクター・ピロリ感染の有無などをチェックし、異常が疑われる際には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
内視鏡検査でがんが疑われた場合には超音波検査、CTなどの精密検査を行い、がんの診断、進行度(ステージ/病期)を判定し、進行度に応じた治療方法を決定します。

胃がんの治療

がんが粘膜と粘膜下層にとどまる早期がんでリンパ節転移のない症例に対しては、まず、内視鏡的治療が考慮されます。内視鏡的治療には、内視鏡的粘膜切除術(EMR:endoscopic mucosal resection)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection)があり、それらの方法を腫瘍の形や大きさに応じて使い分けています。
内視鏡的治療が困難な症例やがんが粘膜下層より深く浸潤している進行がんに対しては、外科的手術を行います。手術にて根治が難しいと判断される場合には、抗がん剤治療などを行います。

当院の特色・診療体制

外科、消化器内科の連携はもちろん、検査部門、放射線科とも密接な連携をとり、迅速かつ正確な診断と治療を行っています。また、手術の傷が小さくて済む、腹腔鏡手術も積極的に行っています。切除不能症例・術後再発症例に対する抗がん剤治療や緩和医療も数多く行っています。

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