がんとともに生きる

栄養に不安があるとき

がんになると痩せるというイメージを持たれる方も多いと思います。実際、がん患者さまの約半数には体重減少がみられ、これはがんの治療を中断する原因のひとつになります。 
体重減少を防ぐために、栄養バランスのとれた食事を心がけて、治療効果が十分得られるだけの体力を維持しましょう。

体重減少の原因

がん患者さまが痩せる原因は、下記の通りさまざまです。

  • 倦怠感や体調不良で食欲がわかない
  • 精神的な動揺、ストレス
  • 治療の副作用で食べられない
  • がん細胞が増えて、食べ物が消化器官を通りにくくなる
  • 悪液質(低栄養による衰弱した状態)の影響

1カ月で10%以上体重が減少している場合には、低栄養状態に陥っている可能性がありますので、注意が必要です。

当院での栄養面でのサポート体制

当院では、がん患者さまの栄養に関係するさまざまな悩みに対して、サポートする体制があります。

入院されたとき

入院された早期から栄養状態の評価を行い、サポートが必要と思われる患者さんに対し、病態に応じた食事療法の提案などを行います。
多職種(医師・歯科医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・検査技師など)で構成される栄養サポートチームや摂食・嚥下リハビリチームが、主治医とともに、かかわらせていただいています。

通院中

がん患者さまにとって治療中の食事は、大きな悩みのひとつです。
食欲がない、味覚が変わった、何を食べたら良いか分からない、食事を作ることが辛いなど、食事の面で困ったことがありましたら、主治医にお声掛けください。主治医と管理栄養士が情報交換を行い、管理栄養士が一緒に栄養について考えます。

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