がんとともに生きる

住み慣れた自宅で過ごしたい

通院治療や在宅療養を支えるしくみ

通院治療や在宅療養では、できるだけ普段通りに近い日常生活を送りながら、がんの治療を受けることができ、不安やストレスが軽減されるといったメリットがあります。その反面、通院のための移動手段の確保など、患者さまやご家族の負担が増えるのも事実です。自宅での療養生活を支える制度やサービスはさまざまなものがあります。社会福祉制度やサービスを利用することでご本人やご家族の負担を軽減できることがあります。

訪問診療

在宅療養を行う場合には、治療の副作用や病気の症状のため、通院が難しい場合があります。その際には、医師が自宅に訪問し、診療を行います。 訪問診療では、あらかじめ決められた日時に医師が訪問し、診療を行います(定期訪問診療)
薬の処方や処置も自宅で行います(処置の中には自宅でできないものもあります)。また、体調がすぐれないときに連絡をして、訪問してもらうこともできます(緊急往診)。

訪問診療を受けたからと言って、病院や主治医とのつながりがなくなってしまうわけではなく、訪問診療医と主治医が連携をしながら自宅での診療を行います。希望に応じて、往診や再入院の手配などを行ってくれます。

だいどうクリニック 在宅診療部

通院が難しくなった場合にご自宅に医師が訪問する訪問診療を行っています。

  • 24時間連絡体制を整備しています。
  • 定期的な訪問に加え、体調がすぐれないときには医師の判断で往診も実施します。
  • 主治医と連携し、入院が必要となった場合にも対応します。
  • ご自宅で行う緩和ケアにも対応します。

ご自宅での療養生活を検討されている方、訪問診療を希望される方は、だいどうクリニック在宅診療部(クリニック4階 在宅医療センター)にお気軽にご相談ください。 在宅療養全般に関するご相談にもお応えしています。

 

訪問看護

主治医または訪問診療医の指示のもとに看護師が自宅に訪問して看護を行います。
最近は在宅で行える医療処置が増えています。その場合には看護師が管理や対応の方法をアドバイスしてくれます。 定期的に看護師に訪問してもらい、点滴の管理や内服薬の管理、褥瘡の処置などをお願いすることができます。また、24時間対応が可能な訪問看護ステーションが多く、いつでも相談を受け、必要に応じて自宅を訪問してくれます。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がいる訪問看護ステーションもあり、生活の場でのリハビリテーションを受けることができます。
医療保険で利用できるサービスと介護保険で利用できるサービスがあります。詳しくはお問い合わせください。

大同訪問看護ステーション

大同病院に併設されています。看護師のほか、理学療法士、作業療法士も在籍しています。

24時間365日連絡ができ、必要に応じて訪問することもできます。 生活スタイルやスケジュールに合わせて訪問し、生活に寄り添った看護やリハビリテーションを提供します。 利用を検討される方は、大同訪問看護ステーションまたはだいどうクリニック在宅診療部にご相談ください。在宅生活全般に関するご相談もお気軽にお立ち寄りください。

 

訪問薬剤

処方されたお薬を取りに行くのが難しい場合や、自宅で管理するのが難しい場合は、ご自宅で薬剤師からのアドバイスを受けることができます。お薬が管理しやすいようにポケット付きカレンダーにセットしたり、飲み残しのお薬の調整をしたりしてくれます。
「訪問薬剤管理指導」を受けるには医師の指示が必要です。利用を希望される方は、診察時に医師に相談してください。 医療保険で利用できるサービスと介護保険で利用できるサービスがあります。詳しくはお問い合わせください。

 

介護保険サービス

介護保険サービスを利用するには

介護保険は、原則65歳以上の方(第一号被保険者)が対象となりますが、厚生労働大臣の定める疾患のある40歳以上の方(第二号被保険者)も利用することができます。がん患者さまの場合、通院や在宅での生活が困難となる「がん末期」には要介護を受けることが可能となり、介護保険サービスを利用できます。

介護保険を利用する場合には、介護支援専門員(ケアマネジャー)が自宅で過ごすためのケアプランの立案や、在宅療養で利用できる制度やサービスを利用するための調整を行います。

大同居宅介護支援事業所

大同病院に併設されています。ケアマネージャーが介護保険やサービス利用に関するご相談にも応じています。大同病院1階の大同居宅介護支援事業所までご相談ください。

 

訪問介護

ホームヘルパー(訪問介護士)がご自宅を訪問して、ご本人やご家族の希望に応じて、家事支援や身体介護を行う、介護保険のサービスです。
ご家族だけでは介護が困難となった場合やご本人以外に家事を行う家族がいないため、部分的に家事の協力をして欲しい場合など、本人や家族のニーズや状況に応じて介護や家事を協力してもらうことができます。

通院送迎サービス

通院治療においては、移動手段が課題になることがあります。

手段としては、「介護タクシー」「福祉タクシー」「民間救急車」などがあります。いずれも、車いすやストレッチャーのまま乗車することができる車両での対応が可能です。利用料金は、通常のタクシーよりも割高になっています。運転手さんがヘルパー2級以上の資格を持っている場合には介護保険の適応が可能な場合があります。 また、身体障がい者福祉制度でのタクシー券の利用が可能な場合もあります(市町村により制度が異なります)。

通院送迎サービスについてのご相談は、担当のケアマネジャーまたは当院の医療相談室にご相談ください。

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