健診センター
膠原病・リウマチ検査
膠原病・リウマチについて
関節リウマチは、免疫異常により、主に手足の関節に炎症が起こり、痛みや腫れ、変形を引き起こす病気です。
「膠原病」は、いくつか共通の特徴を持つ病気の総称です。最も重要な特徴として、本来は自分の身体を異質なものから守るために備わっている免疫機能が、自分の身体を「自己」として認識できなくなり自分自身を攻撃してしまうことが挙げられます。また、内臓や皮膚、関節、血液など全身の症状もみられます。膠原病は心臓病や呼吸器病などと同様に疾患群の総称です。
関節リウマチは代表的な膠原病で、ほかに、全身性エリテマトーデス、血管炎、強皮症、皮膚筋炎および多発性筋炎、シェーングレン症候群などがあります。全体的に女性に多い疾患で、特に関節リウマチは、30〜50代の女性に多く発症します。
料金と検査項目
料金
6,600円(税込)
検査項目
血液検査で調べるのは次の3項目です。
抗核抗体
抗核抗体とは、細胞の核の構成成分に反応する自己抗体の総称です。ウイルスや細菌に感染した際、わたしたちの体内で抗体がつくられますが、自分の身体を「自己」として認識できない膠原病では、自分自身の細胞に対する抗体ができてしまいます。この産生された自己抗体を抗核抗体と呼び、膠原病の方では数値が高くなります。ただし、健常人でも陽性になることはあります。40倍や80倍の低力価ではより健常人の方が混じる可能性がありますが160倍以上の陽性では特に病的意義がある可能性があります。
「陽性」の場合には、専門的な問診・診察などに応じた得意抗体を調べる精密検査が必要になります。
抗CCP抗体
環状シトルリン化ペプチド (CCP)という物質は、関節リウマチで炎症を起こしている滑膜にある存在するタンパク質の一種に対する抗体です。喫煙や歯周病が関わっているとされています。関節リウマチ患者さんの7〜8割がこの抗体を持っているとされ、ごく早期のリウマチでも血液中にみられます。また他の病気では見つかることが少ないため、リウマチ診断に有意な項目とされています。陽性の方は無症状でも専門医にフォローアップしてもらうことで早期発見・早期治療に繋がる可能性があります。
MMP3
MMP3(マトリックスメタプロテイナーゼ3)は、タンパク分解酵素のひとつで、軟骨を構成するコラーゲンなどを分解し、関節の動きに重要な役割を果たしています。関節リウマチでは、関節の内部を覆う滑膜細胞に炎症が起こって、このMMP3が増殖します。関節リウマチのほか、全身性エリテマトーデスなどでも増殖することがあります。関節の痛み・腫れやこわばりを感じる方は炎症反応CRPだけでなくこの検査を検討してみるとよいと思われます。陽性の場合は関節炎の有無を調べる検査などを専門医が行います。
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