入院・お見舞い
入院中の食事について
病院食について
病院食は、特別な制限のない「一般食」と、疾患や治療に合わせて栄養量が細かく設定されている「治療食」に分かれています。
さらに治療食は心臓病食、腎臓病食など20種類以上に分かれています。
管理栄養士が患者さまの既往や内服、検査値から治療食の提供を検討しています。
提供されている食事内容について気になる点があれば、管理栄養士にご相談ください。

5月の献立
献立表 | お食事の特徴 |
---|---|
常食 | 治療による制限がない患者さまのためのメニューです。 |
軟菜食 | 揚げ物や硬い食材は避け、軟らかめに調理した、主として高齢者の方向けのメニューです。 |
五分粥食 | 主食は五分粥で、消化の良い食材のみを使用しています。術後しばらく食事を摂っていなかった方や、お腹の調子が良くない方のためのメニューです。 |
幼児食 | 3~5歳を対象とした、オムライス、ハンバーグ、シチューなどお子さま向けのメニューです。 |
低学年食 | 6~7歳を対象としたお子さま向けのメニューです。年代によって量を調節しています。 |
高血圧・脳血管疾患食 | 塩分量を1日6g未満に抑えたメニューです。 |
エネルギーコントロール食 | 糖代謝異常の患者さまを対象とし、食物繊維を含む野菜を毎食100g程度摂れるようにしています。 |
脂質コントロール食 | 脂質代謝異常の患者さまを対象とし、炭水化物や脂質の摂取量を調節しています。 |
心臓病食 | 1日の塩分量を6g未満とした心疾患の患者さまのためのメニューです。 |
腎臓病食 | 高エネルギー、低タンパク質で、カリウムや塩分量を調節しています。 |
透析食 | エネルギー、タンパク質の摂取量を維持しながら、カリウム、リン、水分を制限した食事です。 |
消化器系疾患食 | 軟らかく、残さ(食物繊維)が少ない、消化の良いものを提供します。 |
鉄欠乏性貧血食 | 鉄分を多く含んだ食品を使用しています。 |
低菌食 | 無菌治療室管理の患者さまのために、牛乳以外の乳製品や生果物、非加熱の調味料は使用しません。 |
軟らか食 | 歯茎で噛めるほどの軟らかいお食事。主食は全粥です。 (※従来の「咀嚼調整食」の呼称が「軟らか食」に変更されました) |
嗜好調査について
大同病院 栄養科では、健康的かつ美味しいお食事を提供することをめざして、年に1~2回、入院患者さまの「嗜好調査」を行っています。
2023年1月に実施した調査では、下記のような結果が得られました。
評価ポイント | 平均値(4点満点) |
---|---|
ボリューム(量) | 3.1 |
見た目 | 3.1 |
美味しさ | 3.2 |
温度 | 3.3 |
全体の満足度 | 3.1 |
※調査の方法:常食・軟菜食(ハーフ食・マーゲン食含む)を提供している患者さまで、入院日数が2日以上かつ対象食種を連続3食以上摂取している方、かつ味覚異常を認めていない方を対象に実施。
食事を楽しみにしてくださっている患者様みなさまが満足できる食事を提供できるよう、今後も食事内容の改善に努めていきます。ご協力ありがとうございました。
嗜好調査実施期間以外にご入院された患者様で食事についてご意見ありましたら、ぜひ病棟栄養士までお声かけください。
メニューの工夫
上記のような調査結果を踏まえ、病院食のメニューにもさまざまな工夫を凝らし、改善を図っています。
例えば、今年度より、季節感のある献立提供を行うため、夏季(4~9月)、冬季(10~3月)で一部献立内容を変更するようになりました。夏はさっぱりしたものやカレーのようなスパイスの利いたものを多めに盛り込んだり、冬は煮込み料理やあんかけ料理などを増やしたりしています。
《料理の変更例》
夏季 | ⇔ | 冬季 |
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チキンカレー | クリームシチュー | |
照り焼きハンバーグ | 煮込みハンバーグ | |
鮭のおろし煮 | ぶり大根 | |
ハヤシライス | ビーフシチュー | |
カレーうどん | あんかけうどん | |
揚魚の南蛮酢 | 揚魚の野菜あんかけ |