NEWS
子宮頸がん予防ワクチン定期接種について
小学6年生~高校1年生の女の子がいる方へ
ご存知ですか? 子宮頸がん予防ワクチンは定期接種として接種できます。
日本では子宮頸がんに年間約1万人がかかり、約2,900人が亡くなっています。 最近増加していて、中でも20~40歳代の若い世代で増えています。
子宮頸がんの方の約3%が妊娠時に見つかっています。年に約300人の方が 赤ちゃんが授かった喜びの中で癌の告知を受けていることになります。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスの感染が原因で起こります。普通の女性なら何度も感染するウイルスですが、持続感染が起きてしまうと5年から十数年かけてがんになります。
20代の方の子宮頸がんを防ぐには10代初めで予防することが必要です。
子宮頸がんはワクチンで予防することができる病気です。子宮頸がん予防ワクチンには2種類ありますが、どちらもがんに関係すると言われる16型、18型を含んでいます。その感染を防ぐことができます。
子宮頸がん予防ワクチン接種を行っている国では、子宮頸がんになる方が減っています。10年ほど前から接種を推奨しているオーストラリアなどでは新たな子宮頸がんの患者さんがほとんどいなくなっています。
もちろんワクチン接種だけでは完全ではありません。子宮がん検診の併用も大切です。 ただ、検診でがんがみつかったら、手術などで子宮の一部を取らなくてはいけません。その後の妊娠、出産に影響が出る可能性があります。検診だけに頼るのではなく、ワクチン接種で感染を防ぐことが大切です。
ワクチンの副反応といわれていたさまざまな痛みは、ワクチンを接種していない方にも同じ頻度でみられることがわかっています。ワクチンの安全性はWHOも宣言しています。
接種後に痛みなどが続く場合、対応できる医療機関を受診できるよう国も対策を行っています。
子宮頸がん予防ワクチンは現在も定期接種として、小学6年生~高校1年生の女子が接種できます。
当予防接種センターでは、ご希望の方には、ワクチンの必要性、副反応などについてきちんと説明をし、接種を行っています。ご不明なことがあれば予防接種センタースタッフにご相談ください。
