学術講演会・研修会

南区腹膜透析地域連携セミナー

南区腹膜透析地域連携セミナー

在宅腹膜透析療養者の支援を多職種で考えます。

開催日
5 月 30 日(木)
開催日時
17:30~20:00
内容・講師
《事例報告》
「腹膜透析 訪問看護の事例報告」
(特定非営利法人ベタニアホーム ベタニア訪問看護ステーション 原田三樹子先生)

《グループワーク》
「在宅 PD をはじめるための課題について」

《特別講演》
「在宅腹膜透析の連携支援について」
(名古屋大学大学院医学系研究科腎不全システム治療学講座 教授 水野正司先生)
会場
だいどうクリニック5 階講堂
対象
在宅医療・ケア、療養支援にかかわる多職種の方
(医師・看護師・コメディカル・介護)
定員
40
備考
※先着順、お申込みが必要です。
大同病院 経営企画部 石原まで
FAX:052-614-1036
メール:c-ishihara@daidohp.or.jp

開催レポート

在宅腹膜透析を多職種チームで支援する。

腎臓不全治療の選択肢として代表的な人工透析には、血液透析と腹膜透析の二種類があります。週3回の通院が必要な血液透析に対し、腹膜透析は在宅療養での導入が可能ということで、ニーズが増加しています。ただし、対応できる在宅ケアスタッフがまだ少ないことにより、選択の幅が狭められてしまうケースがあるのです。

宏潤会では、地域のケア提供者の方々とともに「在宅腹膜透析」患者の支援の患者たちをどう支援していくかをテーマに勉強会を開催しました。地域の訪問看護師、ケアマネジャー、調剤薬局薬剤師、大同病院の腎血液浄化センターや病棟、だいどうクリニックの在宅診療部のスタッフなど、法人内外から48名にご参加いただきました。

第1部では、半田市のベタニア訪問看護ステーションで、腹膜透析患者の支援を実践する訪問看護認定看護師の原田三樹子先生から現場のお話をうかがいました。

続いて、「在宅腹膜透析をはじめるための課題」についてグループワーク。「担当患者が退院に際し在宅腹膜透析を選択した」事例について、お互いに「伝えたいこと」「聞きたいこと」を共有しました。

「腹膜透析に支援は必要な方は、生活支援などさまざまなサポートが必要。多職種でサポートを行う必要があるね」
「医療保険でできること、介護保険でできることなど制度が複雑で分かりくい。もっと知りたい」
等のコメントが聞こえていました。

第2部では特別講義として名古屋大学大学院医学系研究科腎不全システム治療学寄附講座教授の水野正司先生より「在宅腹膜透析の連携支援について」のご講演をいただき、腹膜透析の仕組み、方法について基礎から詳しく教えていただきました。

超高齢化で腎臓疾患患者の増加と、病床機能分化と若い医療機関職員の減少から高齢者の在宅腹膜透析は増えていくと予測されます。しかし、医師を含む医療機関職員と、在宅支援専門職が共同支援の具体的な連携に向けて意見交換できる機会は少ないのが現状。

今回のセミナーが、CureとCareの協働、医療・福祉を交えた地域包括ケアのひとつのモデル確立に向けての一歩となればと考えています。第2回目の開催を希望するというお声もいただいています。引き続き地域での情報共有の場を設けてまいります。

 

  • 水野正司教授の講演

  • グループワークの様子

  • あるグループが議論した事例と課題

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