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妊婦の方にRSウイルスワクチンが接種できるようになりました
妊娠24~36週の方に接種できるRSウイルスワクチン「アブリスポ」が、2024年5月に発売され、当院でも6月から接種できるようになりました。
RSウイルス感染症は乳児がかることの多い疾患ですが、妊婦の方がワクチン接種することで、その体内にRSウイルスに対する抗体が産生され、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。
それにより、出生後の赤ちゃんをRSウイルスから守ることができます。
兄弟から移ることが多く、特に第2子以降の方にお勧めします。
アブリスボ 筋注用
妊娠24~36週の間に 1回0.5ml筋肉内注射
(妊娠28~36週での接種推奨)
接種費用 ¥30,800円(税込)
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RSウイルスとは
RSウイルスは69%の乳児が1歳までに感染し、発熱、咳鼻水などの症状がみられますが、そのうち1/3が肺炎、細気管支炎などの下気道疾患を起こすと報告されています。重症化すると入院が必要になることもあり、2~5カ月齢で入院のピークがみられます。また生後1カ月未満では症状が非典型的で診断が困難な場合があり、突然死につながる無呼吸発作が起こることもあります。
国立感染症研究所ホームページ
厚生労働省 RSウイルス感染症Q&Aより
赤ちゃんを感染から守るために
RSウイルスの感染経路は接触感染と飛沫感染です。以下のような予防法が有効です。
- 流水・石けんによる手洗い
- 日常的に触れるおもちゃや手すりなどのアルコール、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
- 咳鼻水などの症状がある場合にはマスクを着用し、可能な限り赤ちゃんとの接触を控える