令和5年度 大同 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,707 287 317 455 585 992 1,314 2,356 2,027 575
年齢階級別患者数は、当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。 0歳~10歳未満、20歳台、30歳台、50歳台、60歳台、80歳台の患者数が増加しました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 230 17.04 20.60 23.91% 82.29
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 122 13.66 13.52 19.67% 79.22
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 21 13.38 17.38 19.05% 87.43
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 18 15.39 12.88 11.11% 76.22
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし 18 11.61 8.60 27.78% 68.22
膠原病や感染症のエキスパート医師が中心となり、全身性自己免疫疾患や感染症などの診断・治療に強みを持つ診療チームです。一つの専門科に分類できない症状、身体の問題が複数の科にまたがる疾患に対応しています。特に、不明熱、高CRP 血症、診断困難症例などの原因検索、地域に還ることをめざした治療計画の立案、通院治療・入院精査加療に力を入れています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 86 4.41 4.57 0.00% 61.95
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 85 2.98 4.26 0.00% 67.96
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 76 2.37 3.05 0.00% 62.63
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 76 2.33 3.25 0.00% 67.63
050030xx97030x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2 - 3あり 定義副傷病なし 53 12.25 14.43 0.00% 67.72
虚血性心疾患をはじめとした急性期疾患、不整脈、心不全などの診断および治療を積極的に行っています。重症心不全や外科的治療が必要なより重症度の高い疾患に対しても、名古屋大学循環器内科および心臓血管外科と緊密な連携を取りながら診療実施しています。上室性頻拍・心房粗細動などのカテーテルアブレーション治療も展開しています。24時間体制で虚血性心疾患の心臓カテーテル検査・治療に対応しており、地域の救急医療に貢献しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 132 5.44 5.86 0.00% 3.83
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 127 6.43 5.96 0.79% 1.32
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 126 6.38 5.62 0.00% 3.54
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 113 5.95 6.37 1.77% 3.80
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 106 1.19 2.12 0.00% 2.52
気道感染症を中心に感染症診療に対応するほか、アレルギー疾患、内分泌疾患、呼吸器疾患、発達障害、医療的ケア児などあらゆる患者さまを受け入れる体制を整え、それぞれ専門的に対応しています。救急診療では常に小児科医が院内に常駐し、積極的に行っています。
新生児医療では「地域周産期母子医療センター」として、地域の総合周産期母子医療センター、産科クリニックや助産所との連携を強化しております。当院ではNICU6床、GCU9床を備えています。NICU管理を必要とする新生児患者の入院数は増加し重症度の高い疾患の受け入れも増加しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 139 25.02 25.50 61.87% 81.19
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 103 2.62 4.76 0.97% 51.94
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 42 2.26 4.49 0.00% 69.38
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 37 2.54 4.04 0.00% 35.84
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病なし 36 2.58 5.67 0.00% 18.72
外傷疾患、関節疾患、スポーツ整形外科疾患、小児整形外科疾患と幅広い整形外科領域の患者さまを受け入れています。
上肢の外傷、末梢神経障害、関節疾患に力を入れています。特に手外科については「手外科・マイクロサージャリーセンター」を開設し、関節鏡を用いた低侵襲手術や手術用顕微鏡を用いた微小外科手術など、数多くの手術療法を積極的に行っています。
外傷疾患では可能な限り早期に(できれば当日)処置や手術を行い、リハビリテーション科とも綿密に連携し、早期の社会復帰を目指しています。
高齢者の周術期における合併症対策としては、NP(診療看護師)や総合内科医師と連携して内科的診療も行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 42 6.14 9.53 0.00% 54.02
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 36 12.25 15.66 8.33% 73.92
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 20.09 19.09 53.13% 69.34
070370xx01xxxx 脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 32 22.84 19.52 15.63% 80.94
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 29 15.9 19.32 24.14% 66.55
当科の主な対象疾患は、脳血管障害(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、未破裂脳動脈瘤、脳動脈奇形、狭窄病変)や脳腫瘍(神経膠腫、転移性脳腫瘍、髄膜種、下垂体腫瘍、悪性リンパ腫等)、頭部外傷(急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、脳挫傷、脳震盪、慢性硬膜下血腫)、正常圧水頭症などで、多岐にわたる疾患に対応しております。
脳外科脊椎センター(脊椎外科)では、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症、脊椎骨折などの脊椎疾患に対応しております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 7.41 9.89 0.00% 71.48
040040xx97x4xx 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 - 4あり - - - - -
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - - - -
040050xx01x0xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 肺切除術 1側肺全摘等 手術・処置等2なし - - - - -
当科での診断群分類別患者数1位は、原発性肺癌または転移性肺癌の胸腔鏡下悪性腫瘍手術入院の患者です。原発性肺癌ではパス設定が8日間ですが、合併症の無い場合7日間の退院が多くなっております。転移性腫瘍であれば、さらに短期入院となっており、全てパス適応です。
自然気胸など良性疾患の胸腔鏡手術、静脈瘤手術などでは術後早期の退院が可能です。自然気胸に対する手術入院は、全てがパス適応で、術後は2~3日間の入院が多くなっております。最近症例数の急増が報告されている肺非結核性抗酸菌翔に対する手術症例が増加しています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 18 3.00 2.75 0.00% 4.11
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 16 3.00 6.86 0.00% 1.38
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 - - - - -
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 - - - - -
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 - - - - -
鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、臍ヘルニア、便秘、急性虫垂炎、停留・遊走精巣、腸重積など比較的よくみられる疾患から非常に希な疾患まで、幅広く対応し、小児科等と連携して診断・治療しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 86 8.51 9.34 0.00% 33.15
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 39 8.49 9.31 2.56% 32.59
120260x002xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 骨盤位娩出術等 29 6.72 6.73 0.00% 30.62
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 27 6.15 6.00 0.00% 39.19
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 25 4.24 2.96 0.00% 41.92
「地域周産期母子医療センター」として、地域の医療機関等との連携を強化し、妊娠32週以降の早産症例や前期破水症例、胎盤早期剥離、胎児心拍異常等の母体搬送を受け入れております。NICU管理を必要とするケースも増加しており、NICU・GCUと連携して診療に当たっております。正常分娩を中心に切迫流産、切迫早産、双胎妊娠、子宮筋腫や内科的合併症妊娠(糖尿病、甲状腺機能異常、気管支喘息、膠原病など)、帝王切開既往妊娠の経腟分娩などハイリスク妊娠の妊娠、分娩管理を行っております(2023年からは無痛分娩も行っております)。
婦人科領域に関しては、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの良性疾患や、子宮脱、更年期障害、性感染症などの女性ヘルスケアを幅広く扱っております。開腹手術に加え、子宮鏡や腹腔鏡手術も積極的に取り入れており、年々手術件数が増加しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 365 1.88 2.54 0.00% 74.84
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 - - - - -
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - - - - -
020130xxxxxxxx 後部・汎ぶどう膜炎 - - - - -
020370xx99x0xx 視神経の疾患 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
主に白内障、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、黄斑疾患(加齢黄斑変性症、網膜前膜など)、緑内障、翼状片、眼瞼下垂症などに対応しています。
光干渉断層計(OCT)、OCTアンギオグラフィー(OCTA)、視野検査(静的・動的)、網膜電図、蛍光眼底造影検査および各種レーザー治療を行っております。
滲出型加齢黄斑変性症や糖尿病性網膜症、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する抗VEGF療法(アイリーア、ラニビズマブBS、バビースモ)も外来で施行可能です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 37 5.76 7.53 0.00% 23.97
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1なし 20 5.95 8.02 0.00% 5.80
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 18 4.44 6.02 0.00% 45.50
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 16 5.13 5.51 0.00% 37.44
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 10 5.20 6.75 0.00% 56.30
当科では、耳・鼻・喉のみならず唾液腺・甲状腺腫瘍など頭頸部領域の疾患もカバーしています。特にめまいに関しては専門の「めまい外来」を開設し、多様な検査・診断・治療を行っています。頻発する良性発作性頭位めまい症においては、各種眼振検査(フレンツェル眼鏡・赤外線CCDカメラによる検査を含む)を行って診断し、症状の類似した中枢性疾患と鑑別します。治療にあたってはさまざまな頭位療法(理学療法)が可能です。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 46 17.85 15.70 39.13% 65.20
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 30 22.10 17.39 63.33% 76.80
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 10.88 7.20 12.50% 58.50
010060x2990211 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 22 18.86 17.61 45.45% 74.14
010060x2990210 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 3、4又は5 17 23.76 20.31 47.06% 79.35
当科は、脳血管障害、認知症、頭痛、てんかん、パーキンソン病などの比較的よくある病気から、末梢神経障害、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、運動ニューロン疾患、脊髄疾患、重症筋無力症などの免疫性神経疾患や神経系稀少疾患まで幅広い診療を担当しています。脳血管障害では、MRI、CT、超音波検査等から原因を精査・ 評価し、治療方針を決定しています。脳卒中診療医や診療看護師(NP)からなる「脳卒中チーム」が迅速に対応し、必要に応じて血栓溶解療法や血栓回収療法など超急性期治療の適応を脳外科医とも連携して判断・治療を行い、入院後は点滴・投薬やリハビリで後遺症を最小限に抑え、早期回復を促します。医師、看護師だけでなく、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなど複数の職種が関わって、退院後の社会復帰、在宅生活へと円滑に進むようサポートする相談窓口の設置・案内を予定しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 33 10.79 12.88 9.09% 64.58
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 15 9.53 10.61 0.00% 61.00
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 9.90 9.29 0.00% 70.10
080030xxxxxxxx 疱疹(帯状疱疹を除く。)、その類症 - - - - -
080080xxxxxx0x 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病なし - - - - -
アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、蕁麻疹、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性ざ瘡、水疱性疾患、皮膚感染症(蜂窩織炎、白癬症、帯状疱疹など)、熱傷、褥瘡、皮膚潰瘍、皮膚良性腫瘍など皮膚科一般を対象として診療を行っています。
アレルギー検査(血液検査、パッチテスト、プリックテスト、内服誘発テスト)も積極的に行っています。
当院は日本皮膚科学会による生物学的製剤の使用承認施設であり、治療抵抗性のアトピー性皮膚炎、蕁麻疹、尋常性乾癬に対し、生物学的製剤、JAK阻害薬、PDE4阻害薬などを積極的に導入しています。円形脱毛症や尋常性疣贅には接触免疫治療も行っています。
尋常性白斑、円形脱毛症、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、類乾癬などには、光線療法としてターゲット型ナローバンドUVB照射治療も行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 107 2.05 2.44 0.00% 71.73
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 70 4.56 5.22 0.00% 56.19
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 48 5.08 6.85 0.00% 73.19
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 42 13.1 13.52 9.52% 69.74
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 39 10.87 11.19 0.00% 70.18
尿路悪性腫瘍や尿路結石で手術を受けられる方の数が上位になっています。当科では、これ以外に女性骨盤臓器脱の手術や尿路悪性腫瘍の化学療法に力を入れています。手術は低侵襲性かつ早期社会復帰を重んじ、内視鏡手術が主体です。特に前立腺癌手術については、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチXi」支援下での手術を主として実施しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 90 2.00 2.03 0.00% 54.99
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 68 2.09 2.98 0.00% 71.74
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 43 19.14 18.65 13.95% 74.28
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 10.04 13.59 17.39% 74.30
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病あり 22 15.14 13.90 4.55% 70.27
当科は肺がん・気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・肺炎(呼吸器感染症)・間質性肺炎・睡眠時無呼吸症候群(SAS)など呼吸器疾患全般に対応しています。肺がん疑いの症例は、まず呼吸器内科で2週間以内に診断確定・病期診断を行い、1)手術(呼吸器外科)、2)放射線治療(放射線治療科)、3)薬物療法(呼吸器内科)のいずれかを治療選択します。肺炎については、重症度、年齢、発症状況など客観的な医学的指標を基に治療方針を決定し、ガイドラインに沿った治療を施行しています。間質性肺炎に関しては、予後不良疾患である特発性肺線維症(IPF)の鑑別を放射線診断医と合同で行い、その他の特発性間質性肺炎との鑑別を積極的に行っています。特発性非特異的間質性肺炎(iNSIP)などIPF以外の病態が疑われるときはクライオバイオプシー(凍結肺生検)を実施、病理医、放射線科診断医と意見を交え、診断確定が行えるよう努めています。



腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 49 9.08 11.49 6.12% 64.67
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 34 12.68 10.25 8.82% 76.41
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし 34 4.56 4.51 0.00% 75.88
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 8.37 7.57 3.70% 72.07
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 26 13.04 13.81 7.69% 73.92
糸球体疾患(腎炎、血管炎、IgA腎症、ネフローゼ症候群、膠原病、糖尿病などの代謝疾患・感染症に伴う腎障害)、慢性腎臓病、尿細管・間質疾患、血管系疾患(腎硬化症・血栓性細小血管症)、尿細管機能異常症、水・電解質代謝異常、腎尿路感染症、妊娠高血圧症候群などの腎臓疾患全般の診療、急性腎不全と多臓器不全に対する急性血液浄化やアフェレーシス療法、慢性腎不全の血液透析・腹膜透析導入、長期透析患者の合併症予防・管理を行っております。
内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり 43 12.42 13.99 4.65% 61.19
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 35 13.17 13.15 5.71% 52.49
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし - - - - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - - - -
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり - - - - -
当科では、糖尿病および甲状腺疾患(バセドウ病・慢性甲状腺炎など)、その他の内分泌疾患全般の検査や治療を行っています。糖尿病については、糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、遷延性低血糖など急性合併症の治療や、糖尿病教育、薬剤調整目的での入院が主となっています。甲状腺疾患は外来治療が殆どですが、クリーゼ疑いや周期性四肢麻痺の合併などで入院となるケースもあります。また症例数が多くはないため上のリストには入っていませんが、原発性アルドステロン症や副腎不全など副腎疾患、また下垂体疾患全般の負荷試験などの精査入院も行っています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x9xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 - 9あり - - - - -
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 - 5あり - - - - -
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 - 4あり - - - - -
130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 - 9あり - - - - -
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
当科では、名古屋市南部の血液疾患の中核病院として、常に更新されているエビデンスに基づいた標準治療を専門医としての知識・経験を最大限活用しつつ、患者さまの状態にあわせて実施しています。白血病や悪性リンパ腫などの造血器悪性疾患や再生不良性貧血など造血器良性疾患を診療しています。症例数では造血器悪性疾患が上位を占めています。また無菌病室を備え、化学療法の質と効果の向上を目指しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 166 9.11 8.75 0.60% 75.13
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 64 7.63 8.95 4.69% 68.78
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 45 6.20 7.58 0.00% 58.64
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 40 5.90 2.61 0.00% 65.97
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 37 9.11 10.92 8.11% 65.76
当科では、拡大内視鏡を使用した正確な内視鏡診断、早期癌における内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、超音波内視鏡(EUS)を使用した胆管ドレナージ、術後腸管の胆膵疾患に対するダブルバルーン内視鏡治療など高度かつ最新の知見に基づく内視鏡診断・治療に積極的に取り組んでいます。またカプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡を用いた小腸疾患に対する診断・治療にも積極的に取り組んでいます。炎症性腸疾患(IBD)においては、多職種チームによるIBDセンターを開設し、個々の病状や生活背景に応じて、治療にとどまらず社会的な支援等もきめ細かく提供しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 95 4.22 4.55 0.00% 66.87
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 58 5.53 5.98 0.00% 59.79
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 49 5.96 6.87 0.00% 65.12
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 45 12.49 15.12 2.22% 69.64
060040xx0200xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 45 11.91 14.80 2.22% 65.96
消化器がん、胆石症や鼠経ヘルニア、痔核等の良性疾患、さらに胆嚢炎や虫垂炎、腹膜炎といった緊急手術を擁する疾患も含め、幅広く対応しています。消化器がんに関しては、消化器内科での精査後に、手術適応があれば速やかに手術を行います。低侵襲の腹腔鏡手術、ロボット支援下の手術を積極的に導入しています。肝胆膵領域に特化した専門チームも編成して専門外来を開設し、総合的かつ最適な診断と治療を提供する体制を構築しております。乳腺外科では、精度の高い診断を行い、患者さまに合った術式を提供しています。
膠原病リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 9.1 14.23 0.00% 66.38
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 15 10.73 18.65 0.00% 65.87
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - - - -
070560xx99x70x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 - 7あり 定義副傷病なし - - - - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
SLEやシェーグレン症候群、MCTDの病状悪化入院、関節リウマチの外来通院困難な症例を自院外来のみならず、他院からも引き受けています。多臓器にわたる可能性のある臓器障害の総合的管理を行い、呼吸器内科、皮膚科、整形外科など各科と連携して治療しています。早期診断・早期治療、及び内服薬のみでコントロール可能になれば外来通院へ早期に切り換えており、入院期間の短縮に繋がっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 41 11 25
大腸癌 41 42 55 34 10 17
乳癌 26 24 2 2 5 5
肺癌 18 10 28 63 7 34
肝癌 2 1 2 4 18
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在日本で最も罹患率の高い5つのがんの病期(ステージ)ごとの症例数を集計したものです。がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度がん治療に積極的に治療しているかを知ることができます。また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。 当院は愛知県がん診療拠点病院に指定され、患者さんへの侵襲の少ない腹腔鏡手術、高精度放射線治療など、各種治療を取り入れ、個々の患者さんに最適な治療ができるように努めています。 2022年度より、外科で手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、胃がん・大腸がんなどの手術をロボット支援下で実施しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 27 7.22 55.33
中等症 121 14.21 75.24
重症 54 15.37 83.52
超重症 17 11.35 82.53
不明
市中肺炎とは社会生活を送っている中で発症した肺炎のことをいいます。 中等度の患者さんが最も多いですが、重症度・超重症の割合が全体の約3割を占めています。重症度が高くなるほど平均年齢が高くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 212 20.67 74.57 48.58%
その他 14 17.07 76.71 21.43%
脳梗塞の患者さんについて、患者数、平均在院日数、転院率、平均年齢を集計したものです。 脳血管疾患は死亡原因の上位に位置する疾患です。可及的早期に治療することが効果的とされています。当院では「脳卒中チーム」を組織し、 血栓溶解療法や血栓回収療法による超急性期医療を行い、後遺症を最小限に抑えるよう努めています。脳卒中リハビリテーションも入院早期から開始し、社会復帰を支援しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 117 3.02 16.52 44.4% 74.60
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 61 0.33 1.05 0.0% 47.34
K0821 人工関節置換術 58 2.81 18.48 44.8% 73.74
K073-22 関節鏡下関節内骨折観血的手術 45 0.13 1.62 2.2% 63.38
K0462 骨折観血的手術 41 1.44 3.73 9.8% 51.98
ADL制限が強い変形性関節症に対しては、人工関節手術を行い、ADLの改善に努めています。麻酔科医の協力のもと硬膜外麻酔や局所のカクテル注射(局所麻酔や止血薬)で疼痛対策を総合的に行っています。またより良いアラインメントのため、慣性計測装置を用いたナビゲーションを併用して最適な位置へのコンポーネント設置を行います。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 62 2.15 13.24 22.6% 72.90
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術 45 1.93 5.33 0.0% 55.51
K142-4 経皮的椎体形成術 40 10.18 11.45 20.0% 79.75
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 35 2.09 13.40 28.6% 81.09
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 31 2.52 12.29 12.9% 65.81
治療については、高精密な顕微鏡やナビゲーションシステム、内視鏡を用いての開頭術や穿頭術、血管撮影装置を用いた血管内治療などを施行しています。超急性期の脳梗塞に対しては、脳卒中診療医や診療看護師(NP)からなる脳卒中チームが迅速に対応し、適応症例に対し血栓溶解療法や血栓回収療法を施行します。
脳外科脊椎センターでは、手術用顕微鏡や経皮脊椎内視鏡などを使用した低侵襲な脊椎脊髄手術を数多く手がけ、術中神経モニタリング下に施行しています。患者さんの年齢や生活状態などを考慮し、障害されている神経をピンポイントで修復するなど、患者さんの負担を最小限におさえ、術後早期に日常生活に戻れるよう努めています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 12 1.00 11.33 0.0% 72.33
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) - - - - -
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) - - - - -
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -
より低侵襲な胸腔鏡手術、血管内治療を積極的に取り入れ、日帰りから2泊3日など患者さんのニーズに合わせた短期入院での治療に努めています。
当科での主要手術別患者数で最も多いのは、原発性肺癌または転移性肺癌に対する胸腔鏡下悪性腫瘍手術の、肺葉切除患者です。パス設定は8日間ですが、合併症の無い場合7日間の退院が多くなっております。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 20 1.00 1.00 0.0% 4.25
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 16 1.00 1.00 0.0% 1.38
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K836 停留精巣固定術 - - - - -
成人同様、小児外科分野でも内視鏡(腹腔鏡・胸腔鏡)手術を中心に行っています。傷が小さく目立ちにくく、身体への負担が少ない内視鏡手術は、これから成長していく小児にこそ必要であると考えています。
鼠径ヘルニア、陰嚢・精索水腫・ヌック管水腫では、単孔式の腹腔鏡手術(SILPEC)を行っており、全身麻酔で約30分、2泊3日の入院で可能です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 104 2.84 6.43 0.0% 33.65
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 62 1.73 6.53 1.6% 32.08
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 28 1.07 4.07 0.0% 39.54
K867 子宮頸部(腟部)切除術 24 1.00 1.96 0.0% 41.54
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 18 0.00 1.00 0.0% 33.88
ハイリスク妊娠の増加に伴い、帝王切開の占める割合が多くなっています。
母児ともに安全で安心していただけるような手術を心掛けています。
良性腫瘍の手術に関しては、低侵襲の腹腔鏡手術の占める割合が増加しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 355 0.00 0.86 0.0% 74.87
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 13 0.00 3.23 0.0% 69.38
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの - - - - -
K279 硝子体切除術  - - - - -
K2822 水晶体再建術 眼内レンズを挿入しない場合 - - - - -
白内障手術(日帰り・1泊2日)では乱視矯正用のトーリック眼内レンズも導入しています。黄斑前膜、黄斑円孔などの硝子体疾患に対する広角眼底観察システムを用いた25極小切開硝子体手術を、大学病院の医師と連携して常勤医にて行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃摘出術 56 1.00 3.84 0.0% 17.80
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.00 2.33 0.0% 47.67
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) - - - - -
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 - - - - -
当科では、扁桃・アデノイド疾患に対する手術症例が最も多いほか、ナビゲーションシステムを用いた内視鏡下鼻副鼻腔手術も多く行っています。耳下腺腫瘍や甲状腺腫瘍に対しては藤田医科大学と連携しています。患者さまの希望に合わせてなるべくお待たせすることなく手術できるように取り組んでいるほか、できる限り在院日数を減らすことで患者さまの負担軽減に努めています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 73 0.78 3.22 1.4% 57.11
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 71 0.82 3.37 0.0% 73.01
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 39 1.33 8.54 0.0% 70.18
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 24 1.13 7.63 0.0% 66.63
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 23 0.61 9.04 0.0% 68.52
1.経尿道的尿路結石除去術(TUL)の数です。
2.経尿道的膀胱悪性腫瘍手術(TUR-Bt)の数です。
3.手術支援ロボット支援下前立腺がんの手術です。
4.腎癌・腎盂尿管癌に対する腹腔鏡手術数です。
5.結石性腎盂腎炎などに対する経尿道的ドレナージの一つです。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 84 0.01 12.02 4.8% 67.69
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 74 1.05 2.07 0.0% 63.74
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 56 1.32 1.91 0.0% 67.25
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 27 1.89 2.52 0.0% 77.37
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 24 0.83 7.13 0.0% 76.75
24時間体制で虚血性心疾患の心臓カテーテル検査、治療に対応しています。重症心不全や外科的治療が必要な、より重症度の高い疾患には、名古屋大学循環器内科および心臓血管外科と緊密な連携をとって診療を行っています。地域の連携医向けの専用ホットラインを開設し、緊急を要する心疾患の患者さんについて当科医師が直接対応しています。



腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 39 6.64 10.03 2.6% 72.54
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 35 1.69 4.40 2.9% 74.74
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 12 4.00 12.08 8.3% 78.92
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 11 1.45 4.82 0.0% 75.36
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
当科では、透析バスキュラーアクセスとして、シャントPTA(経皮的血管拡張術)を施行しています(日帰り対応可)。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 95 1.17 12.06 2.1% 77.49
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 62 1.21 7.24 4.8% 70.98
K654 内視鏡的消化管止血術 59 0.97 9.20 8.5% 68.51
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 39 0.85 4.21 0.0% 67.69
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 34 0.00 6.35 0.0% 70.74
消化管出血や胆道・膵臓疾患に対する緊急内視鏡は24時間365日体制で対応しています。
大腸ポリープ切除は日帰り手術に対応しています。その他、鎮静下内視鏡検査や大腸カプセル内視鏡検査といった苦痛の少ない消化管検査も積極的に施行しています。
AI技術を用いたポリープの検出・鑑別を支援するシステムを導入し、より精度の高い検査と医師の負担減のため、活用しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 109 1.13 3.60 0.0% 62.32
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 61 0.93 2.46 0.0% 69.64
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 56 3.09 10.54 3.6% 71.96
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 42 2.05 14.17 0.0% 65.10
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 35 0.97 1.97 0.0% 62.09
胃がん、大腸がん等、消化管の悪性疾患には低侵襲な腹腔鏡手術およびロボット手術を積極的に取り入れ、当科における消化管手術の9割以上を占めており、がんを含めた多くの消化器疾患が、患者さまの回復が早く、より適切な入院期間で治療できる内視鏡手術で行われています。肝胆膵領域がんでは、開腹手術で安全に施行しています。門脈合併切除を必要とするような進行がんも手術対象です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 3 0.11%
異なる 12 0.22%
180010 敗血症 同一 22 0.22%
異なる 20 0.22%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる 1 0.11%
180040 手術・処置等の合併症 同一 58 0.55%
異なる 7 0.11%
尿路感染症に伴うグラム陰性桿菌感染症、皮膚軟部組織感染症、歯科治療後やう歯に伴うグラム陽性球菌感染症による敗血症を加療しています。血液培養陽性になることも多く、抗菌薬適正使用支援チームのサポートのもと迅速かつ適切な治療を心掛けています。 手術・処置等の合併症は主に吻合部狭窄、後出血、透析シャント閉塞、術後腹腔内膿瘍があります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1,294 1,210 93.51%
『肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年度改訂版)』において、肺血栓塞栓症は、死亡例の40%以上が発症1時間以内の突然死とされており、発症予防が非常に重要です。当院では、リスクレベル「中」以上と定義される患者さんの9割以上に弾性ストッキング、間歇的空気圧迫装置、抗凝固療法いずれかの予防対策を実施し、発症予防に努めています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
3,290 2,988 90.82%
抗菌薬適正使用支援チームを中心に、感染症治療の際に重要な検査である血液培養検査の実施率向上に努めています。2セット以上での実施が病原微生物の検出感度の向上に関与するため2セット以上の実施も啓蒙しています。当院は全国平均よりは高い実施率になっていますが、今後も重要性を周知し適切な感染症治療を実施できるように努力していきます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
576 503 87.33%
抗菌薬の適正使用は、耐性菌の出現を抑え、的確な薬剤を治療効果が得られる方法で投与し、医療費抑制に繋がります。適正使用をするには抗菌薬使用前の正確な微生物検査が必要です。特に広域スペクトラム抗菌薬使用前には細菌培養の実施が必須です。当院は全国平均より実施率は高いですが、今後も感染制御室より実施率向上に向けて周知していきます。
更新履歴
2024.09.30
令和5年度版 病院指標を公開
2024.10.02
神経内科および耳鼻咽喉科の平均在院日数(全国)を修正